手賀水研News3(2008.10.17)

親子自然観察会「手賀沼で遊ぼう〜魚を見よう! 魚をとってみよう」を開催
しました。40名を越える親子が参加してくれました。

 
2008年10月16日、手賀沼水生生物研究会は、秋の定例になった親子自然観
察会「手賀沼で遊ぼう!〜魚を見よう!魚をとってみよう!」を開催しました。
 開催場所は、「手賀沼自然ふれあい緑道」(手賀沼のまわりにある遊歩道)に
沿って流れる用水路で、スタッフを除いて子ども20名(小学生〜乳児)、大人
22名の皆さんにご参加をいただきました。
 当日は、前日午前中の雨模様が嘘のように晴れ上がり、さわやかな秋晴れに
恵まれました。午前10時、当会の鈴木代表の挨拶に続き、まず、茨城大学広域
水圏環境科学教育研究センター研究員、加納光樹さんのお話「ザコと呼ばれる
魚の価値」にみんなで耳を傾けました。
 加納さんは手描きイラスト入りの紙芝居を用意し、「ざこって何?」からや
さしく解説。潮来で売られている「雑魚の佃煮」から、中に入っている魚を各
種1尾ずつ選り出し、食品トレイに貼り付けた展示物には、大きな笑いが起こ
りましたが、雑魚が「小さな雑多な魚」ということが参加者に大変よくわかり
ました。
 続いて、ザコという言葉の意味そのAに当たる「たいしたことのない者」を
紹介し、「でも、ザコってじつはすごいんですよ」と説明。食材やペットにな
り、漁業を支えているだけでなく、これを食べる鳥がいるなど生態系を支えて
いること、さらに、わりあいどこにでもいることから、環境を測るモノサシに
もなっていることが語られました。
 けれども、そんなザコも急激に減っており、日本にいる約300種の淡水魚
のうち、半分が絶滅危惧種になっているとの話に、驚きの声が上がりました。
コンクリートで護岸されたこと、植物が減ったこと、業者による乱獲、ブラッ
クバスなどの外来魚の影響などが、その原因とのことでした。
 最後に、「ザコをとってみよう」と呼びかけて採取の方法を紹介し、そのひ
とつである投網を持参して見せてくれました。気がつけば用水路横の芝生広場
には、いつのまにか「魚」と書かれた紙が。加納さんはこの「魚」に向けて投
網を実現し、盛大な拍手のうちにお話が終わりました。
 その後、参加者がそれぞれ「かご網(モンドリ)」を用水路に沈め、手網で
のガサガサや釣りで約1時間30分、お魚とりを楽しみました。とった魚は種類
ごとにミニ水槽に分類。いちばん多かったスジエビを筆頭に、モツゴ、モロコ、
タイリクバラタナゴ、ギンブナ、ヨシノボリ、ヌマチチブ、メダカ、テナガエ
ビ、ザリガニなどの魚類、エビ類のほか、ウシガエルのオタマジャクシやトノ
サマガエル、水生昆虫のヤゴやミズカマキリ(珍しい!)などがとれました。
 お魚とりのあと、当会会員であり、柏市の環境レンジャーでもある左村義弘
さんより、周辺に生えている植物についての解説が行なわれました。同じ水辺
でもアシは水深0〜30センチのところに生え、ザコがたくさんつくマコモは20
〜40センチ、ヒメガマは40〜100センチのところに生えるので、ヒメガマの生
えている水辺には近づかないように、とか、よく似ていても、在来種のコセン
ダングサは総苞片が短く、外来種のアメリカセンダングサはそれが長く、ここで
も外来種のアメリカセンダングサが幅を利かせている、など、いつもは見過ご
してしまう沼沿いの植物について、興味深いお話を聞くことができました。
 最後に、それぞれが沈めたモンドリを引きあげてお魚を集め、今日はどんな
生きものが取れたかについてみんなでもう一度確認しました。魚や虫は「必ず
飼う」と約束できた参加者にのみもち帰っていただき、約2時間のイベントは、
賑やかに散会となりました。ご参加くださいました皆様、どうもありがとうご
ざいました。■

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